カナダ・メキシコ関税、自動車適用を1カ月免除 米政権

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メキシコの自動車部品工場でアルミ部品を点検する作業員/Mauricio Palos/Bloomberg/Getty Images

メキシコの自動車部品工場でアルミ部品を点検する作業員/Mauricio Palos/Bloomberg/Getty Images

(CNN) トランプ米政権は5日、前日に発動したカナダとメキシコからの輸入品への25%関税について、自動車を1カ月間対象外とすると明らかにした。

レビット大統領報道官によると、トランプ大統領はゼネラル・モーターズ(GM)など米自動車メーカー大手3社と協議し、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)で北米産と認定される自動車の輸入について関税を1カ月間猶予することを決めた。協議はメーカーからの要請を受けて行われたという。

レビット氏は、トランプ氏がメーカー各社に国内で投資や生産を行うよう促したと説明した。

商務省のデータによると、カナダから米国に輸出される製品で自動車は2番目に多い。だが、カナダ側は今回の猶予措置を歓迎していない。同国オンタリオ州のフォード州首相は5日、自身とトルドー首相は関税を一切受け入れるつもりはなく、譲歩しないとの考えを示した。

過去数十年間、北米の自動車産業は自由貿易協定により、事実上国境をまたいで運営されている。米自動車メーカーはカナダやメキシコから自動車や部品を輸入しており、関税がかかれば欧州やアジアなどからの輸入車との競争で不利になる。

米国は昨年、2170億ドル(約32兆円)相当の自動車を輸入したことが商務省のデータで示されている。そのうちの5分の1超がメキシコからで、国別で最多だった。メキシコに次いで多かったのは日本、韓国、カナダ、ドイツだった。

また、米国は昨年、カナダとメキシコから470億ドル相当の自動車部品を輸入した。

シンクタンクのアンダーソン・リサーチ・グループは、関税により北米全体で自動車生産コストが1台あたり3500〜1万2000ドル増加する可能性があると分析している。

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