英市民権に申請の米国人、昨年は過去最多 10~12月期に急増
(CNN) 英国の市民権を取得するために申請手続きを取った米国人は昨年、集計が始まった2004年以降で最多を記録したことが分かった。特に、トランプ米大統領が再選された時期と重なる10~12月期に急増した。
英内務省のデータによると、昨年申請した米国人は6100人あまりで、3000人未満だった04年の2倍を超えた。23年の申請者は5000人に満たなかった。
特に昨年10~12月期は1700人を超える米国人が申請し、この20年間で最も多い四半期となった。
同様の傾向は第1次トランプ政権下の20年上半期にもみられ、19年通年の3倍近い5800人以上の米国人が申請していた。アナリストらによれば、多くの申請者が米国の政治情勢に不満を示していたほか、税制の変更を理由に挙げる声も多かった。
トランプ氏の再選を受けて多くの国民が不安を抱くなか、米国からの移住者誘致に乗り出した地域もある。
イタリア西部サルディーニャ島のある村は、米国人を呼び込むウェブサイトを新たに開設し、「楽園」への脱出を呼び掛けている。