ヌーディストにマスク着用を指示、裸はOK チェコ警察
(CNN) 東欧チェコで先月末、裸で日光浴を楽しんでいたヌーディストに対し、警察がマスク着用を指示する出来事があった。指定の場所で裸になるのは問題ないとはいえ、そこは新型コロナウイルスの流行のさなか、やはり口は覆う必要があった。
現場は首都プラハ東郊にある小さな町、ラーズニェ・ボフダネチュ。マスクを付けていないナチュリスト(裸体主義者)が日光浴しているとの苦情を受け、先月27日、警官が出動した。
警察は声明で「残念なことに、日光浴中の市民の多くは大人数で集まり、一部はマスク着用を怠っていた」と説明。「警察が到着すると、全員すぐに(屋外での顔面保護具の着用を義務づける)政府の規則を尊重してくれた」と明らかにした。
さらに「市民は指定の場所で服を着ずにいることが許されるが、それでも口は覆って、集まる場合は適切な人数にとどめる必要がある」としている。
このメッセージは市民に届いたようで、後に警察が巡回したところ、接触した150人のうち、マスク着用の注意喚起が必要な人は半数にとどまった。
警察は声明で「多くの人が庭を持っておらず、地方で新鮮な空気を楽しみたい気持ちなのは理解している。しかし我々の共通の願いはただ一つ、制限を段階的に解除できるよう、政府の指針を守ることだ」と強調。「ただし全員がきちんと規則を守るまで、その日は訪れない」とくぎを刺している。