米のコロナ死者、1万8千人超 1日当たりのピークは10日か
(CNN) 米国で新型コロナウイルスによる死者が1万8000人を超えた。米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)の研究者は、1日当たりの死者数は米国時間10日にピークを迎える可能性があるとの見方を示している。
従来のモデルに基づく試算では、1日当たりの死者数のピークを12日とみていた。
IHMEによると、病床や人工呼吸器といった医療資源の使用については、先の試算と同様に11日ごろピークを迎える見通し。
ただし今回のモデルでは、累計の死者数は以前の予想を上回ると試算している。
IHMEは8日、「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」の措置が5月いっぱい続くとの前提を基に、米国では8月までに6万415人が死亡するとの試算を発表していた。10日には、この試算を6万1500人に上方修正した。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、米国ではこれまでに少なくとも1万8316人が死亡、世界全体では10万2000人が死亡した。
ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策調整官、デボラ・バークス医師は、米国で流行が始まって以来、初めて感染曲線の平坦(へいたん)化が見られたとしつつ、引き続き対策を怠らないよう米国民に呼び掛けた。
ジョンズ・ホプキンス大によると、米国の累計の感染者は49万1300人以上。ニューヨーク州の感染者は17万2000人と、同州だけで他のあらゆる国を上回る。世界全体の感染者は168万人に上っている。