異種のコロナワクチンの交互接種を強く勧告、ドイツ
(CNN) ドイツ政府は3日までに、新型コロナウイルスのワクチン接種で有効性の見地から異なる種類の交互使用を強く勧める方針を示した。
ワクチン接種に関する常任委員会(STIKO)は、最初に英アストラゼネカ社と英オックスフォード大学が共同開発したものを使った場合、年齢に関係なく、2回目にmRNAワクチンを打つべきだと主張した。
ドイツはこの種の勧告を強く打ち出した世界で最初の国の1つとなった。
米ファイザー社や米モデルナ社は、「メッセンジャーRNA(mRNA)」という遺伝物質を利用する新しい技術を使ったワクチンを開発した。
ドイツのメルケル首相は、1回目にアストラゼネカのワクチン投与を受け、今年6月の2回目には米モデルナ社製を打っていた。
STIKOは「現在の研究結果」に依拠しながら、1回目と2回目に異種のワクチンを使った後に生じた免疫反応は「明らかに優れていた」と報告した。
欧州連合(EU)の専門機関、欧州医薬品庁(EMA)が現在使用を承認しているmRNAワクチンは、ファイザー社と独ビオンテックが共同開発した製品とモデルナ製のものとなっている。
カナダのワクチン接種に関する国立諮問委員会は先月17日、異種のワクチン使用についてより弱い表現で勧めてもいた。オックスフォード大学の研究者たちは先月28日、アストラゼネカ社とファイザー社のワクチンを交互に使った場合、新型コロナに対し強い免疫反応が生じることを把握したとの研究結果を公表してもいた。