ガザの避難民、26万3千人以上に 国連発表
(CNN) 国連人道問題調整事務所(OCHA)は11日、イスラエル軍がイスラム組織ハマスへの報復として爆撃を続けるパレスチナ自治区ガザ地区で、家を追われた避難民が26万3000人を超えたと発表した。
この人数はガザ地区の住民全体の1割以上に相当する。
OCHAによれば、このうち少なくとも17万5486人は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校に避難している。約3000人は今回の衝突より前から避難生活を強いられている。
イスラエル軍による2014年のガザ侵攻以降、パレスチナの避難民がこれほどの人数に達したのは初めて。寝具や食料、水、衛生施設などを提供する人道団体の負担も増している。
OCHAによると、通信施設を狙ったイスラエルの空爆で、携帯電話やインターネットの接続が途切れた。水道施設が損壊し、下水インフラへの電力供給も制限されている。
ハマスが支配するガザの当局は11日、水道の供給が数時間のうちに完全に停止すると予告した。