米ブラックフライデーは客足好調、店舗売上は微増に
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で年末商戦がスタートした26日の「ブラックフライデー」は、客足が前年より増える一方、小売店の売上高の伸びは小幅にとどまった。
全米約7万店舗の動向を調べている調査会社ショッパートラックの統計によると、小売売上高は総額107億ドルとなり前年比0.3%の微増、買い物客の数は2.2%増えた。
今年はセールを数週間前倒しした店舗も多く、11月第1週の売上高は前年比6.1%、第2週は6.2%それぞれ増加した。ブラックフライデー当日の売上高が微増にとどまったのはその影響もあるとみられる。
25日の感謝祭から週末にかけての連休4日間の出足も好調が見込まれる。全米小売連盟(NRF)が28日に発表した推計では、実店舗の買い物客とインターネット通販の利用者は4日間で2億1200万人となり、前年の1億9500万人より増加する見通し。この統計は消費者4306人の調査に基づいている。消費者の出費総額はこの4日間で450億ドルとなり、前年の412億ドルを上回る見込み。
市場調査会社NPDグループの調査によれば、消費者がブラックフライデーに購入した品目数は前年比4%増となった。消費者の33%は自分のための買い物をしたことも判明、米国の消費者の購買意欲に回復の兆しが見えている。NPDの調査は消費者1768人を対象に26、27日の両日にインターネットで実施した。
ネット販売も好調な滑り出しを見せている。ネット調査会社コムスコアによれば、25日のネット通販の売上高は前年比28%増の4億700万ドル、26日は同9%増の6億4800万ドルとなり、1日の売上高としては2010年で最高を記録した。