チョコに世界のスパイスを 「ヴォージュ」創業者に聞く

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マルコフさんはシカゴ在住で、2歳の息子がいる (C) Vosges Haut-Chocolat

マルコフさんはシカゴ在住で、2歳の息子がいる (C) Vosges Haut-Chocolat

(CNN) 甘さだけでないぜいたくな味を楽しみながら、異国の文化に思いをはせて――。米国の高級チョコレート・ブランド「ヴォージュ・オー・ショコラ」の創業者、カトリーヌ・マルコフさん(38)が目指すのは、チョコを通した異文化交流だ。

異国の味をチョコに包むことで、多くの人に挑戦してほしい。そんな願いを込めて送り出したトリュフのシリーズには、日本のわさびやインドのカレーなど、世界各地のスパイスが使われている。人気が高いのはハンガリーのパプリカや中国のハッカク、南仏プロバンスのリキュール「パスティス」、フェンネルなどの味付けだ。

今でこそ唐辛子や海塩の入ったチョコも見かけるようになったが、マルコフさんが1998年、シカゴのデパートに初めて商品を持ち込み、材料を説明した時は「頭がおかしいんじゃないかという目で見られた」という。

それが世界に2000店舗、8カ所でブティックを展開する「チョコ帝国」に成長した。昨年の収益は前年比50%増の3000万ドル(約24億円)。今年はさらに、スーパー向けの手ごろなブランド「ワイルド・オフィーリア」も立ち上げた。ヴォージュのトリュフが1箱40ドルと高価なのに対し、こちらはビーフジャーキー味、バーベキューポテトチップ味など庶民的な味付けのチョコバーが、1本3ドル99セントだ。

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