ムーディーズ、EUの格付け見通しを「弱含み」に引き下げ
ニューヨーク(CNNMoney) 米格付け会社ムーディーズは3日、欧州連合(EU)の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に変更した。理由として、欧州の債務危機の影響を挙げている。
EUの格付けは現在、最上級の「Aaa」だが、今後引き下げられる可能性があるとの警告を受けた形だ。
ムーディーズは7月、同じくAaaの格付けを持つドイツとオランダについて、安定的からネガティブへの引き下げを発表。これに先立ち、フランスと英国の見通しもネガティブとしていた。EUの歳入の45%はこの4カ国が占めることから、今回の決定に至ったという。
欧州の債務危機をめぐっては、欧州中央銀行が6日、スペインやイタリアを対象とした国債買い入れ計画の詳細を発表する見通しとされる。