エチオピア航空にボーイング787納入 日本2社以外で初
(CNN) 世界で現在、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の2社のみが導入しているボーイング787ドリームライナーが、エチオピア航空に納入された。世界的な経済危機の中で、同社は高成長を続けている。
同社はドリームライナー計10機を発注し、すでに1機を受け取った。ジェブレマリアム最高経営責任者(CEO)によると、まずアフリカ路線で就航し、2機目は米ワシントン線に導入する。年内に計4機が納品される計画だという。
同氏はCNNとのインタビューでドリームライナーの乗り心地を問われ、「機内の湿度が高く、快適で疲れにくい。窓も従来よりずっと大きい。機体が軽いため、燃費は約2割向上している」と説明した。
同社の事業全体については、過去10年間にわたり国内総生産(GDP)成長率11%を維持してきたエチオピア経済を背景に、2025年までに年間収益100億ドル(約7800億円)を目指す計画を示した。120機、90路線の運航で乗客1800万人超、貨物72万トンの輸送を目指す。中国とアフリカ、インド、ブラジルという新興経済を結んだ中心に位置する同国の地理的条件も、追い風になるという。
同氏はアフリカ航空業界が直面する課題として、空港をはじめとするインフラ整備と人材育成を挙げた。インフラについては各国政府との協力で改善に取り組み、人材については大規模な養成機関の設置を計画している。年間の卒業生は、現在の150人から1000人に増える見通しだという。