ソフトバンクが米3位スプリントを買収 株の7割を取得へ
香港(CNNMoney) 日本の携帯電話3位のソフトバンクが、米国で同3位のスプリント・ネクステルを買収することで合意に達した。両社が15日に発表した。
買収金額は201億ドル(約1兆5800億円)。2013年半ばまでに、ソフトバンクがスプリントの株式の約70%を取得し買収を完了する見込み。
スプリントの投資家らは、同社がこれによって経営破たんを回避し、業界1位のAT&T、2位のベライゾンに対する競争力を維持できるとして、おおむね歓迎している。
ソフトバンクは孫正義最高経営責任者(CEO)の下、ボーダフォン日本法人の買収から米ソーシャルゲーム大手ジンガとの合弁まで、積極的な拡大戦略を進めてきた。
スプリントは先週、ソフトバンクと交渉に入ったことを明らかにしていた。これを受け、同社の株価は一時19%上昇した。
米規制当局は昨年、AT&Tによる業界4位、Tモバイルの買収計画を「全国規模の無線通信業者が4社から3社に減るのは好ましくない」との理由で阻止した。今回の買収では4社による競合が続くため、当局も承認する見通しだ。