スズキ、米自動車販売から撤退 現地子会社が更生手続き
(CNNMoney) スズキは6日、米市場での自動車販売事業から撤退すると発表した。現地子会社のアメリカンスズキモーター(ASMC)は、カリフォルニア州で米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)に基づく更生手続きを申請した。
ASMCによると、保証に基づく無償修理やサービス、部品販売は続行する。
スズキは北米で小型SUV(スポーツ用多目的車)のサイドキックが人気を呼んだが、近年は円高や車種の少なさから苦戦を強いられ、市場占有率も低迷していた。同社は「難しい決断だがやむを得ない」との声明を出した。
ASMCの負債総額は3億4600万ドルで、このうちスズキに対する債務が1億7300万ドル。今後はATV(四輪バギー)や二輪車、船外機など、長期的にみて成長が期待できる分野への集約を図るとしている。