ギリシャで緊縮策抗議のゼネスト、交通機関や病院もストップ
(CNN) ギリシャで新たな財政緊縮策関連法案の採決が行われる7日を前に、労働組合が6日から48時間のゼネストを呼びかけ、国会周辺で抗議デモを展開した。
警察によると、6日に首都アテネで行われたデモには約3万5000人が参加したが、衝突などのトラブルは起きていない。緊縮策の採決が行われる7日はデモ参加者がさらに増える見通し。
2日間のゼネストでは、船舶やタクシーも含めてギリシャ全土の交通機関がストップ。国営アテネ通信などの報道機関も6日のストに加わった。病院や官公庁は両日ともストに参加し、薬局は7日が休業となる。
メディアの予想では、緊縮策は7日夜の採決で僅差で可決される見通し。もしも可決できなかった場合、欧州連合(EU)などから315億ユーロ規模の次回融資が受けられなくなり、11月半ばでギリシャの財政が底を尽く恐れもある。
一方、国民はたび重なる緊縮策で年金や給与がカットされ、失業率も悪化する中で不満を強めている。