クライスラー、世界でジープ90万台をリコール
ニューヨーク(CNNMoney) 米クライスラーは9日、同社が世界で販売したジープのエアバッグに欠陥があるとして、90万台以上をリコールすると発表した。
対象となるのは、2002年から2004年までに販売されたジープ・グランドチェロキーとジープ・リバティの2種。クライスラーによると、この欠陥により、走行中に座席の前と横に設置されているエアバッグが突然飛び出したり、シートベルト・プリテンショナーが作動したりする恐れがあるという。
米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は、エアバッグが走行中に突然膨らむと、負傷や衝突事故の危険が高まるとしている。
クライスラーは、今のところエアバッグの突然の作動による事故はないとしているが、NHTSAの調査で、今回リコールの対象となっているジープ2種に関して、エアバッグが突然作動したケースが計215件あり、81人が軽傷を負ったことを認めた。
クライスラーは2013年1月あたりから対象者への通知を開始するとしているが、走行中に警告灯が断続的に点灯する場合は販売業者に相談するよう呼び掛けている。