テスラ「モデルS」が米誌カー・オブ・ザ・イヤー受賞、EVで初
ニューヨーク(CNNMoney) 米自動車業界誌モータートレンドは12日、米テスラ・モーターズの電気自動車「モデルS」を今年のカー・オブ・ザ・イヤーに選んだと発表した。最終選考には米フォードの「フュージョン」、独ポルシェの「911」、韓国・現代自動車の「アゼーラ」など11台が残っていた。
ガソリンを使わない電気自動車(EV)がカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは初めて。「ロールスロイス並みの快適さ」や、スポーツ用多目的車(SUV)並みの内装の広さが評価された。同誌が行った実験では、ガソリン1ガロン(約3.8リットル)に相当する電力で平均120キロ走行できる燃費性能や、静止状態からわずか4秒で時速約96キロまで加速できる性能が実証された。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はニューヨークで開いた発表会で、「歴史のギアがシフトした」と宣言。「他社も我々に追随し、電気自動車に力を入れてほしい」と語った。
選考に当たっては、SUVとトラックを除く新車25台の中から11台に絞り込み、カリフォルニア州でテスト走行を実施。審査の結果、記者と編集者の投票で圧倒的支持を得てモデルSが選ばれた。
モデルSは今年夏に発売され、テスラによると、10月初めまでに約250台を販売した。年内に3200台の販売を見込んでいる。価格は1回の充電で257キロ走行できるモデルが5万ドル(約400万円)、約480キロ走行できるモデルは10万ドル。