米年末商戦スタート 買い物客数、支出額とも過去最高に
ニューヨーク(CNNMoney) 全米小売業協会(NRF)が25日に発表した統計によると、感謝祭当日の22日から始まった「ブラックフライデー」の週末に店舗や通販サイトを訪れた買い物客の数は、前年比9%増で過去最高の2億4700万人となった。
買い物客1人当たりの支出額も昨年の398ドルから今年は423ドル(約3万5000円)に増え、25日までの4日間の支出総額は前年比13%増えて過去最高の591億ドル(約4兆8600億円)に達した。
米国の年末商戦はこれまで感謝祭翌日の金曜にスタートするのが恒例だったが、今年は小売りチェーンのウォルマートやトイザラス、シアーズ、ターゲットといった大手が、軒並みバーゲン開始を感謝祭当日の22日夜に前倒しした。これが奏功して、買い物客のうち約10%が22日午後8時までに、28%は23日午前0時までに店を訪れた。
一方、IBMベンチマークのまとめによると、インターネットを通じた売上高は感謝祭当日の22日が前年比約17%増、23日は約21%の伸びとなった。携帯端末経由の売上高は16%増え、携帯端末を使って通販サイトにアクセスした消費者が全体の24%強を占めた。
NRFは当初、今年は「財政の崖」に対する不安や雇用回復の遅れが響いて年末商戦の売り上げの伸びは前年を下回ると予想していた。しかしブラックフライデーの実績を受け、小売業界では今年の年末商戦は堅調に推移するとの期待が高まっている。