「牛肉ハンバーグ」に馬肉? アイルランドのスーパー
(CNN) アイルランドの食品安全当局は15日、同国のスーパーマーケットで販売されている「ビーフハンバーグ」の肉から、馬や豚のDNAが検出されたことを明らかにした。
27品目のサンプルのうち、10品目から馬のDNA、23品目から豚のDNAが見つかったという。
これらの肉はアイルランド2カ所、英国1カ所の食肉工場で加工され、複数のスーパーマーケット・チェーンが販売していた。アイルランド当局は「原料の追跡可能性に懸念が生じるものの、健康上のリスクはない」との見方を示した。
馬肉が混入していた10品目のうち、9品目からはごく微量のDNAが検出されたのに対し、英大手スーパー「テスコ」のサンプル1品目では、馬の肉が29%を占めていた。テスコは同じ供給元からの商品をすべて店頭から撤去し、調査への協力を表明した。
アイルランド食品安全当局の責任者は、食肉工場では1カ所で何種類かの肉を処理することから、豚肉の成分が混入した経緯は説明がつくとコメント。一方、馬肉については同国に食べる習慣がないため、現時点ではどうして混入したのか推定できないと述べた。また、豚肉が宗教上禁止されている人々にとっては、少量の混入でも問題になるだろうと指摘した。