世界の自動車販売台数、トヨタが2年ぶり首位
ニューヨーク(CNNMoney) 2012年の世界の自動車販売台数で、トヨタ自動車が米ゼネラル・モーターズ(GM)を追い抜き、2年ぶりに首位に返り咲いたことが分かった。
トヨタが28日発表した12年の販売台数は975万台と、予想されていた970万台をさらに上回った。2位のGMが今月発表した実績は929万台。独フォルクスワーゲン(VW)は909万台と初めて900万台を突破したものの、3位にとどまった。
地域別にみると、中国と米国ではGMがトップ。トヨタは、東日本大震災による落ち込みから回復した日本国内で、前年比35%増と圧倒的な強さを示した。
米国ではトヨタがGM、フォードに次ぐ3位。10年の大量リコール(回収・無償修理)問題でフォードに2位の座を奪われたままとなっている。
GMは07年まで77年間、世界販売台数のトップに君臨していた。08年の金融危機ではGM、トヨタの両社とも打撃を受けたが、最終的にはトヨタが経営破綻(はたん)に向かっていたGMを抑え、同年から3年連続トップを維持した。GMは米政府の支援で09年に再生。急速に再建を進め、11年には首位を奪還した。