NYダウ大幅反落、今年最大の下げ幅
ニューヨーク(CNNMoney) 25日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均が前日終値比216ドル(1.5%)安、S&P500種指数も同1.8%安と、いずれも今年最大の下落幅を記録した。イタリア総選挙で、同国の財政再建の行方に対する不安が高まったことが影響したとみられる。
ダウとS&P500種指数の下落幅は、昨年11月7日以降で最大。ハイテク株中心のナスダックも前日比1.4%安となった。投資家の不安感を示すボラティリティー指数(VIX)は32%上昇した。
ダウ平均は先週には史上最高値に迫る勢いを示していた。その反動で一服感が出やすくなっていたところへ、イタリアの政局不安という要因が加わった。
一方、日本では同日、安倍晋三首相が日銀の次期総裁に、積極的な金融緩和を提唱する黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁の起用を決めた。これを受けて円安は10年5月以来の水準まで進行し、日経平均株価も大幅続伸した。