2月のユーロ圏総合PMI、前月より悪化 仏の不振が影響
ロンドン(CNNMoney) 英調査会社マークイットは21日、2月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)が47.3と、前月の48.6から悪化したと発表した。圏内で2番目の経済規模を誇るフランスの不振の影響を受けた形で、ユーロ圏全体で4四半期連続マイナス成長になる可能性も指摘されている。
マークイットのチーフエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、今年1~3月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)が0.2~0.3%のマイナス成長となる可能性があり、「ユーロ圏経済は4四半期連続のマイナス成長になるだろう」と語った。
フランスのPMIは過去4年間で最低の水準となった。同社のエコノミスト、ジャック・ケネディ氏はフランスの景況について、「製造業とサービス業不振が広がり、楽観的な見方をする余地はほとんどない。新規受注や受注残、雇用、産出物価指数などの指標のどれを取ってもひどい水準だ」と指摘する。
ファビウス仏外相は先週、今年の同国の経済成長率の見通しが0.8%から0.2~0.3%へと下方修正するとの見方を示していた。