認識・発掘・動機 これがCIA流人材獲得術
(CNN) 新しい本の題名を「スパイのように仕事をしよう」にしないかと出版社が最初に提案してきた時、私は怒りに震えた。自分の国に対して諜報活動を行うのがスパイであり、私の以前の職場である米中央情報局(CIA)の職員は、スパイではなくスパイを採用する側なのだ。
CIAの秘密工作の最初の目標は、情報源となるスパイを見つけ出し採用することだ。うまくいけば、政策決定などのための有益な情報や、時には、人命の救助にもつながる情報も得られる。
しかし、CIAが求めるような情報にアクセスできる人は希少な存在で、そのような情報を米政府へ提供することに同意する人はさらに希少だ。このような難題を常に抱えるCIAは、そうした人物を見つけ出して採用するコツも知っている。
CIAにおける採用がもたらす様々な利益やリスクは、企業におけるものよりずっと大きいとしても、秘密工作機関の採用手法を学ぶことは企業にも有益だろう。
以下がそのコツの一部だ。
補充すべき人材を知る
スパイを管理する世界各地のCIA職員は、必要とされる新たな情報源を得ることが非常に重要であることをよく認識している。