中国GDP1~3月期は7.7%、市場予測下回る
香港(CNNMoney) 中国の国家統計局が15日発表した2013年1~3月期の国内総生産(GDP)は、前年同期比7.7%増と市場の予測を下回り、世界2位の中国経済の回復具合に対する懸念が広がっている。
7.7%は、政府が目標としている7.5%を上回ったものの、市場予測の8%は下回った。
中国経済は過去30年にわたり、年平均約10%の成長を遂げてきており、中産階級の資産の増加や世界貿易の拡大につながった。
昨年注目を集めていたインフレは今のところ大きな問題になっていないようだ。しかし、一部の専門家からは融資の拡大や不動産バブルの発生について懸念する声が出ている。
格付け大手フィッチ・レーティングスは今月に入り、負債の水準が急激に上昇しているとして、人民元建ての長期発行体格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げている。
中国の債務残高は世界的な金融危機の影響で拡大しており、その多くは地方政府によるインフラ整備計画などに使われているとみられている。