甘やかされるペットたち 豪華ドレスや誕生会、心理相談も
飼い主のリサ・フィンクさんは、最初はそんなつもりはなかったという。3年前、娘が大学進学のため家を出た空虚感を埋めるためにポメラニアンを飼い始め、すっかり夢中になった。
タジのためにまずドレスを1着買ったのをきっかけに、ペットショップの写真コンテストに応募。そこからぜいたくざんまいが始まって、モデルとして活動し、野球の試合に出演し、ニューヨークのペットファッションショーにも出演した。
米ナショナルジオグラフィックの新番組には、そんなぜいたくざんまいのありとあらゆるペットが登場する。ブタをスパに連れて行く夫婦、ネズミのために誕生パーティーを開く女性、自宅内の1部屋を飼い犬の専用にしてテレビまで据え付けた女性もいる。
ペットの心の問題について相談に乗ってくれるサービスや、ペットのためのネイルサロンを利用する飼い主もいる。
西カリフォルニア大学の心理学教授、ハロルド・ハーゾグさんによれば、最近の傾向として、捨てられたり病気になったりして保護されたペットを助けることが流行しているという。こうしたペットの飼い主は、不幸な過去の癒しになればと、特別に手をかける人も多い。