情熱・経験・コネ――中国での就活で外国人に必要なものは?
ただし、買い物では値切ることが一般的な中国では、就職活動のときにも雇用条件をめぐって「値切る」ような交渉となることもあり、欧米人には奇異に感じられるだろうともクシネラ氏は付け加えた。
一方、ヘイズ社のランス氏は、あらゆるポジションで中国人化を進める流れを感じている。
海外での長年の留学・勤務経験がある「海亀」とも呼ばれる中国人が強く求められているというのだ。中国人社員とも話せ、協調して働ける上に、欧米式のビジネスや経営スタイルにも通じている彼らは、異なる文化の橋渡しが出来るという。
外国人が、一層厳しくなる競争の中で成功を収めるためには、地元でのコネも非常に有益だ。
広州市で、ガールフレンドの知人を通じて営業の仕事を見つけたドイツ人のマックス・ストルツ氏は、仕事の上でもコネは非常に役に立つと語る。
ロシア人モデルのアスケロバさんにとっても同じだった。中国での仕事上の知人を通じて、モデルを続けながら出来る仕事を香港の貿易会社で得られたという。
「文化面での違いを克服しなければならないし、最初は(広州での生活は)、違いも大きく大変だったが、こんな街は他にはない」とアスケロバさんは目を輝かせた。