優雅なはずの客船クルーズ、18%がトラブル遭遇 米調査
(CNN) 日常生活を離れてストレスから解放され、豪華な食事やエンターテインメントざんまいの日々を楽しみたい――。そんな目的で参加したはずのクルーズで、18%が乗船中にトラブルに遭遇し、不満を抱えたまま下船していることが、米市場調査会社J・D・パワー・アンド・アソシエイツがまとめた顧客満足度調査で分かった。
調査は2012年から13年にかけてクルーズ船の転覆や火災などの事故が相次いだことを受け、主要8社のクルーズ船に乗船した乗客を対象に初めて実施。サービス、客室の状態、食事など7項目について評価した。
その結果、クルーズに対する全般的な満足度は高かった半面、食事に起因するトラブルや、客室の清掃になかなか来てくれないなど、乗客が不満として挙げた問題も多岐にわたった。
8社の中ではディズニー・クルーズライン、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル、ホーランド・アメリカラインの順に乗客の満足度が高く、最下位はカーニバル・クルーズラインだった。
カーニバル社のクルーズ船「トライアンフ」は今年2月に火災で航行不能になり、5日間にわたって電力を喪失する事故を起こしている。
5月にはロイヤル・カリビアンのクルーズ船も火災に見舞われて日程を短縮。同社は事故後直ちに乗客に対応を説明し、鎮火から1時間足らずで全額返金などの方針を表明していた。