ギリシャ失業率、最悪の27.6% 若年層は65%

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5月の失業率が過去最悪を更新

5月の失業率が過去最悪を更新

ロンドン(CNNMoney) 長年の景気後退にあえぐギリシャの統計当局は10日までに、今年5月の失業率は過去最悪の27.6%を記録したと報告した。4月は27%だった。

特に若年層の失業が深刻で、15~24歳層の約65%が無職となっている。

5月の失業率には、夏季における観光業界の求職増加などの季節要因も織り込まれている。

失業者総数は過去1年で約20万人増加し、138万人を記録。過去5年で100万人拡大した計算となる。

ギリシャの景気後退は過去6年続いており、深刻な財政危機は一時、欧州単一通貨ユーロの存廃論議も引き起こしていた。同国は2010年以降、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)の財政援助を受け、経済再建に努めている。

ただ、EUなどは財政援助の見返りとして厳しい緊縮政策の実施を要求しており、ギリシャの景気回復を遅らせる結果ともなっている。同国の国内総生産(GDP)は08年以降、約30%減少した。

IMFは最近の報告書で、ギリシャの財源不足は今後2年間で110億ユーロ(約1兆4100億円)に達するとも予測。今後、他のユーロ圏諸国がギリシャへの財政支援を新たに迫られる事態も予想されるが、ドイツを中心に強い反発が出る可能性もある。

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