米ナスダック市場で障害、取引3時間停止に
ニューヨーク(CNNMoney) 米IT大手が多数上場するナスダック市場で22日、技術的問題のため3時間以上にわたって取引が停止するトラブルが起きた。
ナスダックはアップル、グーグル、マイクロソフトなどの大手を含む2700社あまりが上場する市場。現地時間の同日午後0時14分ごろ、株価データ配信の不具合によって上場銘柄の取引が停止され、オプション取引も停止になった。ニューヨーク証券取引所などもナスダック上場株の取引を停止した。
ナスダックは午後3時には一部銘柄の取引を再開。午後3時25分からは全銘柄の取引を再開した。
取引再開直後からナスダック総合株価指数は上昇し、終値は前日より1%強上げた。ただ、ナスダック市場を運営するナスダックOMX株は3.4%下落した。同銘柄は取引停止前は1%近く上げていた。
ナスダック市場では、2010年に株価が瞬間的に暴落した「フラッシュクラッシュ」や、12年のフェイスブック上場の際の障害などのトラブルが相次いでいる。専門家は、「マシンが市場を動かしているのは知っての通りだが、このところ障害が頻発するようになっている」「投資家全般の信頼の助けにはならない」と指摘している。