米国の貧困率、15%と横ばい 経済成長の実感薄く
女性の所得は男性の約77%で、前年と同じレベル。60年当時の61%に比べれば大きく伸びた。
人種別ではアジア系世帯が6万8600万ドルで最も高く、白人(5万7000ドル)、中南米系(3万9000ドル)、黒人(3万3300ドル)と続いている。
貧困率は10年に15.1%を記録し、その後15%のラインを割らないまま3年目を迎えた。調査が開始された59年の22.4%と比べると大きく下がってはいるが、過去25年間の平均13%強を上回る厳しい状況が続く。貧困世帯の基準は4人家族の所得で2万3492ドル以下、1人暮らしで1万1720ドル以下に設定されている。
国勢調査局は年内に改めて、政府からの給付金や医療費、必要経費などを考慮したより正確な失業率を発表する。この算出方法による前年の数字は16.1%だった。