中国のGDP伸び率が7.8%に
香港(CNNMoney) 中国国家統計局は18日、2013年7~9月期の国内総生産(GDP)が前年同期比7.8%増だったと発表した。4~6月期の成長率は7.5%だった。
中国は今年の経済成長の目標を7.5%増としており、今回の数字は目標達成の可能性が高いことを示している。だが問題は成長の「質」だ。
中国政府は持続可能な経済成長とともに、輸出主導型経済から消費主導型経済への転換を目指している。だが道は険しいというのが専門家の見方だ。
なかでも大きな障害になると考えられているのが、過熱する一方の融資ブームだ。
債務残高が拡大する一方で、シャドーバンキング(影の銀行)と呼ばれる金融機関からの貸し出しも増加している。影の銀行は大手の国営銀行が相手にしないような中小企業に融資を行う。そして債務は金融商品となって高利回りを求める投資家に販売される。
中国経済には、地方政府の債務増加や不動産価格の上昇、輸出品に対する需要減という問題もある。
中国政府は地方政府に対する全国規模の監査を行い、債務問題に対処しようとしている。監査の結果は11月の中国共産党の党大会までに発表される見込みで、今後の経済政策にも影響する可能性がある。