米慈善団体のトップ報酬、100万ドル以上が11組織
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で慈善活動に当たる3929団体を対象にした調査で、11団体の最高経営責任者(CEO)の年俸とボーナスが計100万ドル以上に達していることが13日までにわかった。
現在の為替相場では約9900万円となる。調査は、慈善団体の調査機関「チャリティー・ナビゲーター」が2011年の報酬について実施。78団体では50万~100万ドルの水準だった。
最高額はボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ・オブ・アメリカの185万ドル。そのほかニューヨークのメトロポリタン美術館の約150万ドル、児童保護団体NCMECの約120万ドルなどが100万ドルを超えた。
調査報告書は、献金者の多くが慈善団体の指導者は無給もしくは最少額で働いていると思い込んでいるため、6桁もの報酬を得ていることに驚くだろうと指摘した。ただ、献金者は時にしてこれら指導者が社会変革などのために数百万ドル単位の資金を動かしている事実に思いが及ばないとも説明。この規模の事業を扱う組織は、慈善活動の使命、広範な管理能力や募金などの問題に通じている指導者を必要としていると説明した。
報告書によると、ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ・オブ・アメリカの経費は1億3000万ドルを超え、メトロポリタン美術館は3億8600万ドルとなっている。
動物や環境保護などに当たる慈善団体のCEOの報酬は、人間の問題を扱う団体の指導者に比べ、若干低い水準にあったとも報告した。最も安かったのは宗教関連の慈善団体だった。