中国政府、ゲーム機の販売を一時解禁 14年ぶり
香港(CNNMoney) 中国当局は8日までに、同国内での販売が禁止されていた据え置き型の家庭用ゲーム機を暫定的に解禁すると発表した。上海に開設した自由貿易試験区(FTZ)で生産することが条件となっている。
中国当局は2000年、ゲームの暴力的な内容や道徳観への悪影響に対する懸念を理由に、国内でのゲーム機やゲームソフトの製造、販売を禁止していた。これまで中国内でゲーム機を入手するには、危険を冒して密輸ルートを頼るしかなかった。一方でパソコンやオンライン、携帯端末などを使ったゲームは急速に普及している。
解禁の知らせを受け、ゲームメーカー大手、任天堂の8日の株価は10%余り上昇した。米マイクロソフトの株も1%値上がりした。
ただし中国当局の規定によると、国内で販売できるのは上海のFTZで生産したゲーム機のみ。解禁は暫定的と明記されているうえ、外国メーカーの製品は規制当局による審査を受ける必要があるという。
メーカー各社が中国市場に参入するため、ただちに上海での生産を開始するかどうかは不透明だ。