トヨタがリコール、世界で約640万台
香港(CNNMoney) トヨタ自動車は9日、5件のリコール(回収・無償修理)を発表した。対象車は世界で約639万台に上る。
リコールの対象となるのは、カムリ、カローラ、マトリックス、ハイランダーのほか、ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したポンティアック・ヴァイブ、トヨタが製造し、富士重工が販売するスバル・トレジアなど27車種。
トヨタは、回収した車を検査し、必要な場合はシートレール、ステアリング・コラム・ブラケット、エンジンスターター、フロントガラスのワイパーモーター、エアバッグケーブルなどの部品交換を行う予定だという。
北米の対象車は約200万台で、これらの車はエアバッグケーブルとシートレールに不具合が発生する可能性がある。
トヨタは「これらの不具合による事故や死傷者の報告は受けていない」としている。
リコールの発表を受け、トヨタの株価は9日、一時、前日比4.9%安まで下げたが、結局3%安で引けた。トヨタの株価は今年に入って15%以上値下がりしている。
トヨタは2月にも、制御ソフトの不具合により、場合によっては車が急停止する恐れもあるとして、プリウス、RAV4、タコマ、レクサスの4車種、計210万台をリコールした。