スペイン、夜型生活とお別れ? 生産性向上へ
(CNN) スペイン人が夜型生活を好むことはよく知られている。米ニューヨーク・タイムズ紙によると、推定25%のスペイン人が夜中まで起きてテレビを見ている。
深夜のテレビ視聴だけにとどまらない。レストランの開店時間の遅さから、短い平均睡眠時間(ある調査によれば、スペイン人は他の欧州の人々よりも53分睡眠時間が短い)、それを補う「シエスタ」(昼寝)にいたるまで、夜型生活はスペインの文化そのものとなっている。
だが多くのエコノミストは、この夜型生活がスペイン経済の生産性を阻害していると指摘。生産性向上を目指し、夜型生活を改めようとする動きが広がっている。
対策の1つとしてあげられているのは、標準時を遅らせることだ。
地図でみると、スペインは、英国やアイルランド、ポルトガルといった国々と同じ経度上に位置している。地理的には本来、グリニッジ標準時(GMT)を採用するのが筋だ。
だが現実には、スペインでは、フランスやドイツなどの中央ヨーロッパ各国とともに、英国よりも1時間早い標準時が採用されている。