マツダが米国で4.2万台リコール、クモが原因
ニューヨーク(CNNMoney) マツダは7日までに、米国で販売している乗用車「マツダ6」に発火の恐れがあるとして、米連邦当局に4万2000台のリコール(回収・無償修理)を届け出た。原因はクモに好かれたことだった。
同社は米国で2011年にもクモが原因で5万2000台をリコールしている。
今回のリコール対象となるのは2010~12年モデル。ガソリンの炭化水素を好むクモが燃料タンクの管に入り込んで巣を作り、通気が妨げられる可能性があるという。
管が詰まればタンクにひびが入り、発火につながる恐れもある。ただ、実際に発火に至ったケースはこれまでのところ確認していないとしている。
同社はクモの侵入を防ぐための特性バネを考案したが、中にはこのバネを突破してしまうクモもいた。そこで燃料タンクのひび割れを防ぐため、内部の圧力を低下させるソフトウエアを開発。前回のリコールでは2009~10年モデルを対象に、このバネとソフトウエアを装備した。
ただ新しく製造する車にはバネを取り付ける一方で対応ソフトウエアは装備していなかった。しかし燃料タンクのひび割れの報告が9件寄せられたことを受け、2010~12年モデルのリコールを決めたという。
それ以降のモデルのマツダ6には、バネとソフトウエアの両方が装備されている。