存在感増しつつある中古車市場、新たな商機か 中国

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調査会社リサーチ・イン・チャイナの報告書によると、2013年の中国における中古車販売数は前年比8.6%増の520万台。売上高は10.6%増の2910億人民元(約4兆7000億円)に達した。

中国の自動車販売に占める中古車の割合は19.1%で、72.4%を占める米国と比べると依然として少ない。この先さらなる市場の拡大が予想され、各社が商機をうかがっている。

東莞で高級中古車販売を手掛ける「アントン中古車」も、こうした波に乗る会社の一つだ。04年に創業して以来、事業を急速に拡大させてきた。当初はごく小規模な店舗だったのが、今では100台以上の高級車をそろえる。

同社の社長に勧められたのは、ほとんど新車同然のメルセデス・ベンツ「E260」。わずか43万8000人民元(約720万円)という信じがたい値段だ。「前の所有者がマカオで全財産を失ってしまい、1度も運転しないまま手放した」とのこと。買う気があるなら1万8000元を値引きするとも言われた。

中古車販売に携わる人々はどこか怪しいのではないかとの固定観念は拭いがたい。実際、今回の取材で見えてきた中国中古車市場の姿は、実に不透明だ。

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