中国で進む「改革」 その現状は
(CNN) もし米国で、反汚職運動を展開するオバマ大統領によって、チェイニー前副大統領が逮捕され、財産を没収されるようなことがあれば、大騒動になるだろう。現在の中国で起こっていることを大まかに例えれば、こういうことかも知れない。
CNNでは2014年の年初、「今年は中国の年になるだろう」とし、さまざまな変化を予想した。だが、ここまで多方面で変化が起きるとは、さすがに想定していなかった。
中国では現在、新世代の指導層が台頭している。その筆頭に立って改革を先導しているのが、権力集中を進める習近平(シーチンピン)国家主席だ。故トウ小平(トンシアオピン)氏以来、最も人気があり野心的な指導者といえる。習主席が就任わずか1年でやってきたことを見ていこう。
まず特筆すべきなのは、習政権が強力に推進する汚職撲滅運動だ。元公安トップの周永康(チョウヨンカン)氏を巡る大規模捜査がとりわけ際だっている。周氏は中国石油天然ガス集団(CNPC)の元トップであり、権力の中枢である中央政治局常務委員を務めていた、いわば中国版チェイニー氏だ。