インド選挙の「ウーマニフェスト」 女性の権利が争点に
(CNN) インドの首都ニューデリーで2012年12月に女子学生(当時23)がバス車内で集団レイプされ死亡した事件を転機として、インド国内では女性の権利を巡る議論が一気に活発になった。事件後に全国規模で抗議運動が起こり、政治問題と化したのである。
インド最高裁弁護士のカルナ・ナンディ氏によれば、抗議運動がこれほど盛り上がったのは、インド中の女性による「もうたくさんだ」という意思表示に他ならない。
こうした思いは、今回のインド総選挙でも多くの有権者に共有されている。
最近の世論調査によると、90%以上の有権者が、選挙で優先されるべき争点として、女性への暴力の根絶をあげた。さらに、75%の有権者が、政治家が示した女性の権利擁護の公約を不十分だと考えていることも明らかになった。
ナンディ氏は「政治家はこの状況に対処しなければならない」と述べ、政治の側での対応を促す。
女性の人権を巡る主要政党の公約はどのようなものだろうか。主要3党の掲げる目標は、いずれも似通っている。