W杯開催のブラジルが「勝利宣言」 ただし観光で
(CNN) ブラジル政府はこのほど、サッカー・ワールドカップ(W杯)の期間中にブラジルを訪れた外国人観光客が100万人に達したと発表した。ルセフ大統領の首席補佐官はこの数字について、「トロフィーでは負けたが、ブラジルはワールドカップに勝利した」と評した。
外国人観光客の数は、同国が予想していた60万人を大幅に上回った。100万人のうち95%は、またブラジルに戻って来たいという意向を示したという。
ルセフ大統領は「1つだけドイツとの対戦という問題はあったが、我々は悲観的な予想に打ち勝って、W杯の中のW杯を主催した」との声明を発表した。
ただ、ブラジル人の国内旅行者は約300万人で、予想の310万人には届かなかった。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは先週、ブラジル航空協会の統計として、W杯期間中の空の便は2013年の同時期に比べて11~15%落ち込む見通しだと伝えていた。運賃の高騰や混雑の影響で国内の旅行者が減ったと分析している。