災難続きのマレーシア航空、財政悪化で政府の支援必至か
香港(CNNMoney) ウクライナ東部で17日に発生したマレーシア航空17便(乗客乗員298人)の墜落は同社にとり、約4カ月間で2度目となる大惨事となった。今年3月8日には、クアラルンプール発、北京行きの370便(乗客乗員239人)が突じょ消息を絶ち、いまだに機体残骸も見付からない状況となっている。
両便の機材はいずれも米ボーイング社製の777型機。
同航空は370便の問題が起きる前から財政難に苦しんでおり、今度の墜落で一層の経営苦境に陥る可能性がある。株価は18日に11%下落したが、一時は17%落ち込む局面となっていた。マレーシアの空港関連株も約5%目減りした。
370便の問題では、費用がかかる法廷闘争や乗客の家族らに対する数百万米ドル規模の補償金支払いなどの後処理を抱えている。17便の墜落を受け、同社は経営破綻(はたん)を免れるため公的資金の投入に迫られるとの見方が出ている。