スタバ、「イスラエル支援」を否定 不買運動に反論か
ニューヨーク(CNNMoney) 米コーヒーチェーン大手スターバックスはこのほど、イスラエル政府や同国軍に資金援助はしていないとする声明を発表した。
スターバックスはこれまでもイスラエル支援を否定してきた。報道担当者によると、最近流れている「虚偽のうわさ」を打ち消すため、改めて声明を出したという。
同担当者はうわさの発信源に言及しなかったが、インターネット上の不買運動サイトでは、スターバックスが「パレスチナの占領」を支援していると主張するボイコットの呼び掛けに、過去1カ月で24万人以上の参加者が集まっている。
同社はかつてイスラエルにも進出していたが、2003年に「運営上の問題」により、すべての店舗を閉鎖した。撤退は「政治とは無縁」の判断だったという。
同担当者は「スターバックスとハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は、いかなる政治的、宗教的理念についても支持する立場を取らない」と述べ、同社やシュルツCEOからイスラエル政府への資金援助は「どのような目的であろうと」一切ないと強調した。
スターバックスは現在、中東・北アフリカ地域でレバノン、ヨルダン、エジプトなど12カ国に約600店舗を展開している。
シュルツCEOを巡っては、同性婚への支持を表明し、店内に銃を持ち込まないよう呼び掛けるなど、これまでに政治色を帯びた発言も伝えられている。