ゲバラ、チャベス氏の名前借りた「香水」禁止 キューバ
ハバナ(CNN) キューバ政府は28日までに、革命家チェ・ゲバラやベネズエラのウゴ・チャベス前大統領の名前を冠した「香水」の開発や販売を禁止する方針を発表した。キューバ共産党機関紙グランマが伝えた。
「エルネスト」や「ウゴ」と呼ばれる香水の発表日の翌日に打ち出された措置で、閣僚評議会の声明は「聖なる象徴」をけがす行為と開発に関与した国営企業を非難。この重大な過ちに対し適切な懲戒処分が下されるとも述べた。
エルネストはゲバラの本名の一部。ゲバラ、チャベス両氏の遺族は香水に2人の名前の使用を許可したことはないという。
ゲバラはアルゼンチン人だが、キューバの革命闘争をフィデル・カストロ前国家評議会議長と共に主導した。左派のゲリラ活動に参加していたボリビアで1967年に殺害されていた。
キューバ政府は以前、ゲバラの顔の肖像画を高級車などの宣伝に利用していた国際企業を非難したことがある。チャベス前大統領は在任時、キューバと同盟関係を築き、大量の原油を供給する支援も行った。ベネズエラではキューバ革命の理念にも似た社会主義路線も押し進めていた。