中国アリババ、公開価格68ドルに 時価総額18兆円
ニューヨーク(CNNMoney) 中国の電子商取引大手アリババグループは18日、新規株式公開(IPO)時の公開価格を1株68ドル(約7400円)に設定した。アリババは19日に米ニューヨーク証券取引所に上場する。
資金調達額は、米市場でのIPO価格としては史上最大の218億ドル(約2兆4000億円)。上場にかかわった投資銀行が追加の買い入れを行った場合、世界史上最大の250億ドルに達する。
アリババは英語教師だったジャック・マー(馬雲)氏が創業し、世界最大級のIT企業に成長した。IPO時の時価総額は1676億ドル(約18兆2000億円)。これは米国の電子商取引大手イーベイの倍以上、アマゾン・ドット・コムさえも上回る。
投資家は、中間層が急増している中国の電子商取引が、アリババの独占状態にあることに注目する。
一方で、株主の権限が少ない独特の構造や、かつて偽ブランドや海賊版の温床だった実態などのリスク要因もある。同社はIPOを前に、こうした商品の一掃に努めてきた。
アリババ株の22.4%を保有する米ヤフーは、IPOで約1億4000万株を売り出す見通し。