米カリフォルニア州でレジ袋禁止法が成立、製造業界は反発
ニューヨーク(CNNMoney) 米カリフォルニア州のブラウン知事は12日までに、食料品店などで使い捨てのレジ袋の提供を禁止する法案に署名し、同法が成立した。
この種の法案通過は州レベルで初めてだが、小規模な行政規模ではハワイ州の4島で実施されている。また、大都市ではサンフランシスコ市が2007年に、ロサンゼルス市が今年、同様の条例を発効させていた。シアトル、シカゴ、ポートランドやオースチンなどの大都市も類似の措置を打ち出している。
知事は声明で法案について、海岸、公園や広大な海洋の汚染につながるビニール袋のまん延を阻止する正しい方向の措置と評価。制度発効に伴い、影響を受ける事業体が再生可能な材料を使った袋を導入する上で200万ドル(約2億1600万円)の資金を融資するとも述べた。
新法は2015年7月1日以降、大規模な日用雑貨店や薬局に、16年7月1日以降はコンビニエンスストアや酒店に適用される。
店側はこれ以降、再利用の紙製の袋などの提供に少なくとも10セント(約11円)の料金を請求出来る。ただ、同州の食事援助制度の受益者はこの料金支払いの対象外となっている。
スウェーデンの家具販売大手イケアなどの大企業もレジ袋廃止の運動に参加している。同社は再利用可能な袋だけを有料制で提供している。