経営不振の仏ディズニー、米ディズニーが救済へ
ロンドン(CNNMoney) 米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは6日、フランスのテーマパーク「ディズニーランド・パリ」を運営するユーロディズニーに、総額10億ユーロ(約1370億円)の救済策を実施すると発表した。
ディズニーランド・パリは1992年、パリ東郊に開園。欧州随一の観光名所となったが、欧州経済危機の打撃を受けて入場者が減少し、今年は1410万人と、昨年をさらに80万人下回る見通しだ。
ホテルの稼働率も昨年の80%から75%まで落ち込んでいる。今期の損失は1億1000万~1億2000万ユーロに及ぶとみられる。
米ディズニーは同社の株式の約40%を保有している。増資引き受けと債務株式化による救済の結果、出資比率が100%となる可能性もある。現在はサウジアラビアのワリード・ビン・タラール王子が10%を保有し、2番手の株主になっている。