旧クライスラー、リコールを全世界で330万台に拡大
ニューヨーク(CNNMoney) 自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下の「FCA US」(旧クライスラー)がタカタ製エアバッグを搭載した自動車・トラックのリコール(回収・無償修理)の対象地域を全世界に拡大すると発表した。
FCA USは今後、全世界で過去に販売されたモデル330万台(米国で販売された290万台を含む)の運転席側のエアバッグの無償交換を行う。
タカタ製エアバッグは、破裂して金属片が飛散し、運転手や乗客が負傷する恐れがあるとして、FCAなど、自動車メーカー10社が同エアバッグを搭載した自動車・トラックのリコールを実施した。
しかし、FCA USはこれまで、リコールの対象地域をフロリダ、ハワイ、プエルトリコ、米領バージン諸島など、エアバッグがより破裂しやすいとされる高湿度地域のみに限定していた。
FCA USによると、今回新たにリコールを実施する地域では、実験室で1000回の試験を行ったりもしたが、運転席側のエアバッグに異常は確認されていないという。それでも、部品の交換は行うとしている。
またFCA以外にも、フォード・モーター 、マツダ、ホンダの3社がタカタ製エアバッグ搭載車のリコール対象地域を全米に拡大することに合意している。