ロシア中銀、ルーブル安で銀行支援へ

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ロンドン(CNNMoney) 下落が続いていたロシアの通貨ルーブルは17日、ロシア中央銀行が金融機関の支援策などを表明したことから14%上昇した。ロシア・ルーブルは米ドルに対して年初来46%値を下げていた。

ロシアでは、さらなる下落を恐れて輸入品を買いだめする動きが出ているほか、手持ちのルーブルをドルに両替しようとする企業や市民が銀行に殺到。外貨不足に陥った銀行が両替に応じられなくなるとの懸念も生じている。

中銀はそうした懸念を緩和するため、市中銀行が外貨にアクセスしやすくするといった措置を取ることを明らかにした。

ウクライナ問題をめぐり、ロシアの銀行や企業は欧米の金融機関と取引ができない一方で、外貨建ての負債の返済を迫られている。

ロシア政府は銀行に対し、来年さらなる資本注入を行う意向を示した。

メドべージェフ首相は17日、金融市場の安定に向けて政府と中銀が協力すると表明。財務省も外貨準備のうち70億ドル(約8300億円)を投じてルーブルの買い支えを始める。

ルーブルの急落を受け、中銀は16日に政策金利を10・5%から17%へと大幅に引き上げたが、下落に歯止めをかけることはできなかった。このため、状況に対処する方策はほとんど残されていない。

数少ない対応策の1つが、外貨準備をさらに投じてルーブルを防衛するというものだ。だが中銀は今年、為替市場への介入にすでに900億ドルを投じている。ロシアの外貨準備高は12月5日までに4160億ドルに減少した。

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