ナッツ・リターン問題 大韓航空前副社長らに逮捕状請求
ソウル(CNN) 韓国検察当局は24日、ナッツの出し方に怒って搭乗機を引き返させたとされる大韓航空の趙顕娥(チョヒョナ)・前副社長(40)に対し、航空保安法違反などの疑いで逮捕状を請求した。
趙前副社長は今月初め、大韓航空機のファーストクラスに乗客として搭乗していた際、客室乗務員が規定の手順を守ってマカデミアナッツを出さなかったと激怒。同機を搭乗口に引き返させ、機内サービス責任者を無理やり降ろしたとされている。
検察によれば、こうした行為はフライトプランの変更や機中での攻撃的な行為、強要、義務の遂行への干渉にあたり、航空保安法違反に相当するという。前副社長のコメントは得られなかった。
実際に逮捕状が出るかどうかは来週にも決まるという。
検察は、同社の重役1人についても、大韓航空の従業員に対して事件の報告書を破棄するよう命じたとして逮捕状を請求した。
検察は、国土交通省の職員が事件の調査情報をこの重役に漏洩(ろうえい)した疑いがるとして職員の職場と自宅を捜索した。