アフリカの高地でマス養殖 日本にも輸出
「従業員の大半は、魚の養殖、加工に直接関わっている。(中略)ハイランズ・トラウトで働き始めるまで一度も正式に働いたことがなかった従業員も多い」(メリック氏)
しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではなかった。
「このような非常に辺ぴな場所で、しかも養殖業や漁業など存在しなかった国で、食品の安全性について最高水準の認定を受けたハイテクビジネスを展開するのは容易ではない。ここまで苦労の連続だった」とフォーマネク氏は振り返る。
毎年100万トン以上の生産量と言われるノルウェーやチリのサケの養殖と比べると、レソトの生産量はまだ極めて小さいが、フォーマネク氏は「今後、生産量は毎年約750トンずつ増加する見込み」と強気だ。
また現在、第2のダムとして、モハレ・ダムでの養殖も計画中だという。