大韓航空「ナッツ事件」の乗務員、NYで前副社長を提訴
ニューヨーク(CNN) 大韓航空の副社長だった趙顕娥(チョヒョナ)被告が機内でのナッツの出し方に腹を立てて同機を引き返させた「ナッツ事件」を巡り、問題のナッツを出した客室乗務員が大韓航空と趙被告を相手取り、米ニューヨーク州の裁判所に訴えを起こした。
趙被告は昨年12月、ニューヨーク発韓国行きの大韓航空機内で客室乗務員がナッツを袋のまま出したことに激怒して、同機をゲートに引き返させた。韓国の裁判所は同被告に禁錮1年の実刑を言い渡している。
ニューヨークの裁判所に民事訴訟を起こしたのはこの時の客室乗務員で、趙被告から暴言を吐かれ、暴行されたと訴えている。
訴状では趙被告を、大韓航空を支配する一族の「プリンセス」と形容。客室乗務員は汚い言葉でののしられたり殴られたりしたといい、韓国に帰国後は、事件を隠ぺいするため当局に虚偽の証言をするよう圧力をかけられたなどと主張している。