ロンドン近郊に「世界級」の油田 1000億バレル埋蔵も
ロンドン(CNNMoney) 英石油探査会社UKオイル・アンド・ガス・インベストメンツ(UKOG)は9日、ロンドン近郊のガトウィック空港近くで最大で1000億バレルの埋蔵量をもつ油田が見つかったと発表した。
この埋蔵量は、北海油田で過去40年間に採掘された石油の量の2倍以上にあたる。このうち、UKOGの取り分は90億バレル近くになるという。
同社のスティーブン・サンダーソン最高経営責任者(CEO)はこの油田について「世界クラスになる可能性のある資源」だと述べている。
UKOGは一方で、米国やシベリアの類似の油田のデータをもとに、実際に採掘できるのは全埋蔵量の3~15%にとどまるだろうとしている。専門家によると、技術的・経済的な理由から採掘可能な割合が少ないことはよく見られるという。
英エネルギー産業は過去半年、原油価格の下落で痛手をこうむってきた。業界団体は2月、原油価格の下落と生産コストの上昇を受けて、今年の北海油田への新規投資は去年の3分の2程度にとどまるとの見通しを明らかにした。
また、原油価格の低迷により業界内の企業合併・買収の動きも加速している。英蘭系メジャー(国際石油資本)、ロイヤル・ダッチ・シェルは8日、英石油・ガス大手のBGグループを470億ポンド(約8兆4000億円)で買収すると発表した。